幸福感を得られるお金の使い方
大学生の頃、当時は”陸の孤島”なんて呼ばれる辺鄙なところに住んでいました。
生活に車が必要不可欠な地域です。
それは、一人暮らしをする学生も例外ではありません。
かと言って、お金がない学生。
自転車オンリーで過ごす人もいます。そういう人は、車を持っている友人に、必要な時に乗せてもらって生活することになります。たいていのわきまえた人は、車を出してもらったお礼に、ガソリン代を払ったり、手土産を持参したりしてました。
僕は、幸いにも、卒業して東京に行く先輩から、破格で車を譲ってもらいました。代々乗りついているボロボロの車です。
購入費用は格安だったんですが、維持する費用が大変!!
購入する費用のなんて一時のお金だけど、定期的に出ていくお金(ガソリン代、車検代、メンテナンス代、保険料…)でけっこう生活が苦しくなるんです。
そりゃ、車持ってるから、生活は楽チンですよ。
でもね、生活がちっとも潤ってる気がしない。毎日、必死な感じ。
ポッケに100円ある。お米もある。
夕食に納豆を買うか、野菜ジュースで栄養補給するかで悩む生活です。
そして、若干二十歳にして、悟ったんです。
『結局、家計に大きく影響を与えるのは、毎月確実に出ていく固定費なんだよね。』っていうことを。
それ以来、家計における固定費の抑制には、割に真面目に取り組んできたんじゃないかなと思います。
家計における固定費で、思いつくのは、家・車・保険・スマホ・教育費あたりでしょうか。
我が家には車はありません。
今は東京に住んでて、生活を送る上で必要性を感じることなんて、年に数回あるかないかなので、買おうと思ったこともありません。必要な時は、レンタカーやらマンションのカーシェアを利用してます。
でも、ご近所さんの車庫を見ると、高級外車がずらりと並んでる。住宅街の狭い道路から幹線道路に出るまで、一苦労しそうなほどの大きな車です。
これって、使用することにより得られる価値より、所有することによる得られる価値(ステイタス?あるいは、機械好き?)が優先されてるんじゃないかなと思うんです。
ちなみに僕は、家だって賃貸だし、生命保険なんかも、収入保障型で保険料は安く済ませてるし、スマホは格安スマホだし。
格安スマホに変えたときは、「なんであんなに高い料金を毎月払ってたんだ。。。もっと早く変えときゃ良かった」って結構後悔しました。
教育費に関しても、我が家は中学受験せず、公立中学に通っています。まあ、これはお金だけの問題じゃなく、公立中学のメリットを考えてのこともありますが。。。
公立中学を選んだ、詳しい理由は、こちらのエントリーをご参照ください。
→ わが家の娘が、中学受験しなかった3つの理由 - ゆうのブログ
周りが外車に乗ってるから外車に乗る。
周りが中学受験してるからうちも受験する。
周りが家を買ってるから、そろそろ我が家も家を買おうかしら。。。
周りがやっていることを、うちもやろうとする横並び意識って、支出を増大させる最も大きな要因な気がします。(いったい誰の人生を生きているのでしょうか??)
賃貸住宅・車なし・公立中学・格安スマホ…なんかケチ臭いな~、と思われるでしょうか?
当の本人(僕)は、意外とケチケチとした生活を送っているわけではありません。
固定費を下げて浮いたお金で、自分の好きなこと大切なことにお金を使ってます。
僕の場合は、おいしい食事とお酒。あとは、音楽関係(ライブ・オーディオ・CD…)。
美味い食事とお酒の組み合わせは、何よりの幸せです。
また、好きな音楽を良い音でじっくり聴くのは、なかなか贅沢な時間です。
こんな感じで、固定費を下げれば、むしろ贅沢を感じやすいと思うんです。
あと、固定費下げると、仕事・キャリアの選択肢を増やす効果もあると思います。
面白そうな仕事があった。けど給料が下がるからできない。ってのは、お金に人生を操られてるみたいで、なんか寂しいですよね。
収入が増えたからと言って、固定費も一緒に上げていったら、いざという時、生活レベルを下げることはなかなか難しいですよね。(エアコンのある生活に慣れてしまったら、もうエアコンなしの生活には戻れないみたいに。)
あるいは、会社の給与制度が変わって年収が減ったり、会社の業績が傾いたりといったケースもあるかもしれません。こんな時、生活費がグーンっと上がってたら、ますます惨めな生活になってしまいそうです。
ってか、僕ですね、コロナ禍以降、仕事が激減して開店休業状態なんですよ。
それでも、なんとか生活が維持できてるのは、これまで、固定費を抑制した生活を送ってきたからなんです。
さすがに、今は贅沢は慎んでますが。。。