少子化対策や子育て支援って言うと、すぐに財源の問題にしたがるのは問題だと思う。
東京都知事の小池さんが、0歳から18歳の子供1人につき月額5,000円の給付と0歳から2歳の第2子の保育料を完全無償化することを発表してましたね。
僕は、とても良い施策だと思うし、これからの支援内容の幅の広がりや日本全体への広がりも期待できる、大きな1歩だと思います。
このニュースを受けて、とある県知事さんがテレビのインタビューでおっしゃってました。
「うちには財源が…。」と。
こういう少子化対策や子育て支援策が話題になると、いつもセットで財源問題が引き合いに出されるんですよね。
国や自治体やメディアも、こぞって「じゃあ、財源はどうするの?」って。
そして、ここで思考停止して、結論出ないまま、うやむやになり、少子化対策とか子育て支援って重要だよねーって言うだけ言って、なんも進まないまま終わる。
けどね。
おおかたの家庭では、子供が生まれてきても、今までの収入源でなんとかやりくりしてるわけですよ。
共働きだと、産休やら育休やら時短勤務やらで、むしろ収入が減るわけですよ。
それでも、子育てにお金を回しているわけですよ。
そりゃ、児童手当や税の扶養控除なんかもありますが、ミルク代・おむつ代・教育費なんかを考えると、全てそれらの費用に吸収されてしまうんじゃないかな(計算したことないけど)。
それ以外にも、子供が大きくなれば、一人部屋が欲しいとか言い出して、広い家に住むことを考えなきゃいけないし、家族で東京から広島の実家に帰った時なんて、往復の交通費だけで13万円もかかったし、公立中学の制服代なんかも、馬鹿にならない(いくらだったか忘れたけど)し。
子供が生まれたら、一気に収入が増える仕事に転職!!なんてのも、現実的に厳しいでしょう。
だから、他に回してた支出をちょっとずつ削って、子育ての費用に回してる。
飲みに行く回数を減らしたり、趣味のお金を少し削ってみたり、旅行を近場で済ませたり、洋服にかけるお金を少し減らしてみたり、、、。
仕事を効率化して、収入を減らさずして、子育ての時間を作り出すことも、間接的に費用の捻出と言えるのではないでしょうか。
ぽわわ~んと生きている僕ら夫婦でも、収入源が増えずとも子育てはなんとかできているんです。
だから、少子化対策・子育て支援の際に、財源問題を取り上げるのは、単なる言い訳に過ぎない感じがするんですよね。
他に回してた予算を少しずつ見直して、少子化対策・子育て支援に回す。
業務を効率化して、浮いた費用をそれらの施策に回す。
家庭レベルでは、誰しもがやっているであろうことだと思います。
なので、国や自治体レベルでも子育て支援ができない理由を財源の問題にするのは、いい加減に止めたらどうなんかなと思うんです、はい。