わが家の娘が、中学受験しなかった3つの理由
わが家の娘は、中学受験せず、近所の公立中学に通ってます。
中学に入学する3月・4月頃、娘の保育園時代の知り合いに会うと、決まって「〇〇ちゃん(うちの娘)は、どこの中学行くの?」って聞かれたもんです。
そこで学校名を言うと、どこの私立?とか色々聞かれるので、あえて学校名は言わず、「近所の公立中学」と答えてました。
そんな中、これまた保育園時代の知り合いのお母さんにも、同じように、近所の公立中学に通っていることを言うと、その方は「あらーっ!〇〇ちゃん家は、教育熱心って聞いてたから、受験したのかと思ってた。」
って言われました。
教育熱心=中学受験 ???
この知人の頭の中では、「教育熱心=中学受験」の式が成立してるんでしょうね。
ってか、この人に限らず、この式のように考えてる方が世の中には多いのではないでしょうか。
私自身、働く人の人材育成とかキャリアに関する仕事をしていることもあり、子供の教育に関しても、色々と考えはあります。なので、まあ教育熱心な方かなと思ってます。
けど、教育熱心な親は全員、子供に中学受験を勧めるっていうのは、あまりにも短絡的なんではないかと思うんです。
現に、自称・教育熱心な父親がいる我が家は、中学受験しなかったし。
我が家の場合は、色々考えた上で、3つの理由から受験しないことにしました。
1.お金がかかる。
2.多様な人々と過ごす機会を作りたい。
3.カオスで生き抜く力を育みたい。
「1.お金がかかる。」に関しては、言わずもがなですが、、、。公立中学は入学金もないし、授業料もタダです。
「2.多様な人々と過ごす機会を作りたい。」に関して、
女子校や男子校に行くと、当然のことながら、周りの生徒は全員女子だったり男子だったりします。
さらに、中学受験みたいに、いわゆる選考によってふるいにかけられると、どうしても同じような学力だったり、その学校に行きたいと思うような、同じような価値観だったりする人が集まってくるケースが多いでしょう。
企業経営においても、ダイバーシティ(多様性)の重要性が叫ばれる昨今、あえて似たような人が集まる学校に入るよりは、同じ地域に住むとはいえ、ある程度の多様性が担保されてる公立中学の方が良いかなと思ったのが理由です。
娘の学校での様子を聞いていても、面白い人・おかしい人・おいおい大丈夫かよって言いたくなる人・芸に秀でてる人等など、バラエティーに富んでいて、楽しそうな学校生活を送っているようです。
(娘はおとなしい性格なので、それらの仲間を観察しているだけのようですが…。)
「3・カオスで生き抜く力を育みたい。」に関して、
要するに、たとえ環境がグチャグチャだったとしても、周りに流されず、やるべきこと(主に勉強)をきちんとやる力を身に着けてほしいというのが理由です。
公立中学に行ったら、環境がグチャグチャかどうかは分からなかったけど、私立中学みたいにお膳立てされた環境はないだろうなーと考えてのことです。
周りが勉強してるから勉強する。言われたから勉強する。ではなくて、周りの友達が定期テスト前だけど遊びに行ったり、授業中に私語をしたり、お手紙回して遊んだりする中でも、勉強できることが、真の自律性なんじゃないかなと思っています。
そして、大人になったときに、この自律性こそが大切な能力だと思うんです。
とまあ、娘が中学受験しなかった理由を、つらつらと書いてきてどうかと思うんですが、、、、当の本人・僕自身は、中学受験をして、中高一貫校に通っていました。
楽しかった。
学校生活が、むちゃくちゃ楽しかった。
結局のところ、本人が楽しい学生生活を送れるのが、一番良いんでしょうね。